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軽貨物のリアル
2026.09.06
軽貨物ドライバーは売上50万円でいくら残る?リアルな経費と手取りをシミュレーション
「軽貨物ドライバーは月50万円稼げる」
求人やSNSなどで、このような情報を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、ここで気をつけたいのが、
「売上50万円=50万円がそのまま自分の収入になるわけではない」
ということです。
軽貨物ドライバーとして働く場合、車両代やガソリン代、任意保険、メンテナンス費用など、仕事をするために必要な経費がかかります。
そこで今回は、個人宅向けの宅配を例に、
「月50万円前後の売上を作った場合、経費を引いたら実際にいくら残るのか?」
を具体的な数字でシミュレーションしてみます。
これから軽貨物ドライバーを始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
軽貨物ドライバーの売上をシミュレーション
まずは、今回のモデルケースを設定してみます。
個人宅向けの宅配で、
- 1個あたりの単価:200円
- 1日の配達個数:120個
- 月の稼働日数:22日
という条件で働いたとします。
1日の売上は、
200円 × 120個=24,000円です。
これを22日間続けると、
24,000円 × 22日=528,000円 となります。
つまり、今回のシミュレーションでは月売上52万8,000円です。
ただし、ここから仕事に必要な経費がかかります。
では、実際にどのくらいの経費が必要になるのでしょうか。
軽貨物ドライバーにかかる主な経費
軽貨物ドライバーとして働く場合、代表的な経費として以下のようなものがあります。
車両代:約33,000円
車をレンタルして働く場合、今回のシミュレーションでは月額約33,000円とします。
もちろん、車両にかかる金額は働き方によって変わります。
自分で車を購入している方であればローン代になることもありますし、すでに所有している車両を使用できる場合もあります。
そのため、必ずしも全員に同じ金額がかかるわけではありません。
ガソリン代:約37,400円
続いて、大きな経費となるのがガソリン代です。
今回は、
- 1日100km走行
- 燃費10km/L
- ガソリン170円/L
- 月22日稼働
として計算します。
1日あたり約10L使用するため、22日で約220L。
220L × 170円=37,400円 となります。
ただし、ガソリン代は担当する配送エリアによって大きく変わります。
同じ120個を配達する場合でも、エリアが密集していれば1日の走行距離が30km程度で済むケースもあります。
反対に、自宅から配送センターまで距離がある場合などは、通勤を含めて走行距離が長くなり、さらにガソリン代が必要になることもあります。
任意保険:約25,000円
軽貨物車両で仕事をするうえで、保険も考えておかなければなりません。
今回は月額約25,000円として計算します。
保険料についても、契約内容や等級などによって金額は変わります。
ドライバーを始めたばかりの頃は高くても、無事故で継続することで保険料が下がっていく場合もあります。
駐車場代:約10,000円
今回は名古屋周辺を想定し、駐車場代を月10,000円とします。
当然ですが、こちらも地域によってかなり差があります。
特に東京都内などでは、月2万円以上かかるケースも珍しくありません。
自宅に駐車スペースがある方なら、この費用がかからないこともあります。
メンテナンス代:約8,000円
配送の仕事では毎日車を使用するため、一般的な自家用車よりも走行距離が伸びやすくなります。
そのため、
- オイル交換
- オイルエレメント交換
- タイヤ
- その他消耗部品
などのメンテナンスも必要です。
今回は平均して月8,000円程度として計算します。
自分でオイル交換などができる方であれば、もう少し費用を抑えられることもあります。
備品代:約3,000円
配送に使用する手袋やユニフォームなどの消耗品もあります。
毎月必ず3,000円かかるわけではありませんが、今回は平均して月3,000円程度として計算します。
売上52万8,000円から経費を引くといくら残る?
ここまでの経費を合計してみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 車両代 | 33,000円 |
| ガソリン代 | 37,400円 |
| 任意保険 | 25,000円 |
| 駐車場代 | 10,000円 |
| メンテナンス代 | 8,000円 |
| 備品代 | 3,000円 |
| 経費合計 | 116,400円 |
売上52万8,000円から経費11万6,400円を引くと、
528,000円-116,400円=411,600円 となります。
今回の条件では、経費を引いた後に約41万1,600円が残るというシミュレーションです。
ただし、これはあくまで仕事上の基本的な経費を差し引いた段階です。
ここからさらに、所得税や住民税、国民健康保険、国民年金などを考える必要があります。
そのため、「41万1,600円=自由に使える手取り額」ではありません。
実際の経費はドライバーによってかなり変わる
今回の11万6,400円という経費は、あくまで一例です。
例えば車をレンタルせず購入していれば、月々の車両費が安くなる場合があります。
燃費の良い車に乗っていたり、配送エリアがコンパクトだったりすれば、ガソリン代を抑えることもできます。
反対に、自宅から配送センターまで毎日15km走るのであれば、往復30km。
配送以外の走行だけでも毎月かなりのガソリン代が追加されます。
また、普段は問題なくても、
車両が故障すれば修理費が一気に発生する可能性があります。
今回のシミュレーションは、あくまで大きなトラブルが発生していない「平常時」の数字です。
経費を引いて残ったお金をすべて生活費に使うのではなく、車両故障や急な出費に備えて、ある程度積み立てておくことも大切です。
売上だけでなく「生活費」まで考えておこう
軽貨物ドライバーを始める前に、もう一つ考えてほしいのが自分自身の生活費です。
例えば、毎月の生活費が20万円かかる方の場合。
今回の仕事上の経費11万6,400円と合わせると、
20万円+11万6,400円=31万6,400円
が必要になります。
つまり、最低でもそれ以上の売上を作らなければ、仕事と生活を維持できません。
特に軽貨物を始めたばかりの頃は、いきなり120個を安定して配れるとは限りません。
配送に慣れるまで時間がかかり、1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目と徐々に売上を伸ばしていくケースもあります。
そのため、「自分はいくら稼ぎたいのか」だけではなく、「毎月最低いくら必要なのか」まで計算してから始めることが重要です。
「車両代無料」「手数料無料」だけで会社を選ばない
軽貨物ドライバーの求人を見ると、
「車両代無料」
「手数料無料」
「○○費用0円」
といった言葉を見かけることがあります。
もちろん、費用が安いこと自体はメリットです。
ただし、そこだけを見て会社を選ぶのはおすすめしません。
例えば、車両代が無料だったとしても、そもそもの配達単価が低ければ、最終的に残る金額が少なくなる可能性があります。
反対に、車両代がかかっていても配達単価が高ければ、最終的にはそちらの方が多く残ることもあります。
大切なのは、「何が無料なのか」ではなく、「すべての経費を引いた結果、最終的にいくら残るのか」を見ることです。
まとめ|軽貨物は「売上」ではなく「最終的に残る金額」で考えよう
今回のシミュレーションでは、
月売上52万8,000円 に対して、
仕事上の経費が約11万6,400円
経費を引いた後に約41万1,600円 が残る計算になりました。
ただし、実際にはここから税金や国民健康保険、国民年金なども必要になります。
また、車両の所有状況、燃費、配送エリア、駐車場代、保険料などによって経費は大きく変わります。
だからこそ、軽貨物ドライバーを始めるときには「月収○万円」「売上○万円」という数字だけで判断しないことが大切です。
自分の条件なら売上はいくら作れそうなのか。
そこから経費はいくらかかるのか。
生活費まで含めると毎月いくら必要なのか。
ここまで具体的にシミュレーションしてみてください。
コウショウ物流では、面談時にもこうした収入や経費について説明しています。
「実際にどのくらい稼げるのか知りたい」
「自分の場合はいくらくらい残りそう?」
「軽貨物に興味はあるけれど、収入面が不安」
という方も、気になることがあればぜひ面談時にご相談ください。
これからもコウショウ物流では、軽貨物ドライバーの仕事について、良い部分だけではなく実際の数字も含めた業界のリアルを発信していきます。